アルツハイマー型認知症
認知症の中核症状 (もの忘れ)
同じことを何度も聞き返す、物を置き忘れる、約束を忘れる等の物忘れが見られます。
日付や時間がわからなくなる等の物忘れは比較的早くに見られます。
次に道に迷う等、場所がわからなくなることが多くなります。
さらに進行すると家族など人が分からなくなったり、着替えやトイレも困難となることがあります。
このような物忘れは「中核症状」と呼ばれます。
認知症の周辺症状
物忘れ以外の不眠、不安、イライラ、うつ、意欲低下、徘徊、幻覚、妄想などは「中核症状」に対して「周辺症状」と呼ばれます。
治療
中核症状に対しては現在4種類の抗認知症薬があります。症状の程度や身体の病気の有無によって適応が異なります。
周辺症状も適切な薬物療法で改善する可能性があります。適宜、非定型抗精神病薬、漢方薬(抑肝散など)、抗うつ薬などを考えます。
身体の状態や服薬環境などを考慮し、本人、ご家族、介護者とも相談しながら薬を検討し、環境調整や生活指導などを行っていきます。